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たった3%のためにできること ~ピーキング、あるいはそのためのテーパリング③~

【この記事のキーワード】

皆さんこんにちは、Yuです。

今日はコンディショニングの続きです。

 

前回は、僅かに向上したはずのフィットネスが、疲労によって一時的に隠されてしまう、という話をしました。

 

しかし、疲労の回復はフィットネスの変化と比べ、すみやかに起こります。

ものの数日で疲労は抜け、その結果として、わずかに向上したフィットネスが、目に見えるようになります。

実際にパフォーマンスが上がった状態です。

 

ただし、この向上はほんの少しです。また、しばらく時間が経過すると、やはりフィットネスも低下します。

そのまま放っておけば、いずれ元に戻ります。

 

つまり、私たちが発揮できるパフォーマンスや身体能力というのは、「フィットネス-疲労」として表すことができます。

「-」は「マイナス」という意味です。

 

練習直後はフィットネスも向上するけど、疲労も溜まるので一時的にパフォーマンスが落ちたように見える。

そこから、フィットネスはゆっくりと低下するけど、疲労はすぐに抜けていくので、一時的にパフォーマンスが上がった状態が訪れる。

そこからさらに何もせず放っておくと、フィットネスも下がって元の状態に戻る。

 

こういうメカニズムを想定しています。

 

目に見える現象だけを追うと超回復理論とほとんど同じなのですが、「フィットネスの向上や低下と、疲労の増減という、二つの力のせめぎ合い」を背後に想定する点で、従来よりも理論が深化しています。

 

ちょっと複雑で分かりにくいかも知れませんが、身体の実際のメカニズムに、より近似していると思われます。

「より近似」というのは、少し正解に近づいた、という意味です。

 

この理論に基づけば、身体にダメージが生じなくとも、フィットネスの向上は有り得るわけです。

つまり、疲労をあまり残さないようなやり方であれば、高頻度トレーニングも有用であることが説明できます。

 

また、疲労とフィットネスを別の現象として分けて考えるので、従来の「とにかく追い込め」系のトレーニング方法が、最適の手法ではない可能性も指摘できます。

 

ここから、「コンディショニング」や「ピーキング」を目指す場合にどんなやり方が考えられるか。

 

まず、従来のように「直前に疲労のピークを迎えるように練習量を増やし、そこからオフをとって一気に超回復を狙う」のはダメだと分かります。

 

そもそも、疲労には一定の許容範囲があります。

すぐ蓄積して、すぐ抜けるのが疲労です。

が、かといってあまりにも疲労を溜め込みすぎると、大きくパフォーマンスが低下します。

 

これはいわゆるオーバートレーニングの問題で、超回復を狙うあまりに練習量を増やしすぎると、身体に深刻なダメージが生じてしまいます。

疲労感や筋肉痛ぐらいならまだマシですが、時には心理的な抑鬱が生じたり、致命的なケガを負ったりします。

人間の疲労からの回復量には、限界があるのです。

 

一旦オーバートレーニングに陥ると、そこからの回復には長い長い時間を必要とします。

こうなると大変で、場合によってはピーキングどころではなく、長期的なリハビリを余儀なくされる場合もあります。

最悪、選手生命を絶たれることすら有り得ます。

 

超回復のモデルを信じて極端なピーキングをすると、このような致命的失敗を犯すリスクがあります。

 

それでは、「フィットネスと疲労の2軸理論」に基づいて、どんな方法が考えられるか?

すいませんが次回に続きます。

 

Yu

Yu 初めまして、Yuと申します。 ベーシックなバーベルトレーニングを中心に、指導いたします。 世の中には高価なマシンが溢れていますが、クラシックなバーベル種目は現在でも最も優れた手法です。 コンパ...

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