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そのスクワット、どこまでしゃがむ? ~スクワットの深さについて、深く掘り下げよう⑥~

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さて、前回からのスクワットQ&Aの続きです。

 

Q3:どこかで、フルよりハーフやクォーターの方が筋力や身体能力が伸びた、という研究の話を聞きました。

本当にフルが良いですか?

 

A:そういう研究結果が出ているのは本当ですが、少し解釈が必要だと思います。

 

これはおそらく2016年の研究だと思います。

いちおうリンクも貼っておきます。

 

https://doaj.org/article/36b6b7b3b7834dae9b281c0b6d611886

 

たしかにこの研究では、フルよりもクォータースクワットの方がジャンプ力を向上させた、という結果が出ています。

これを見ると、筋肥大はともかく、競技のためにジャンプ力をつけたい人などは、クォーターの方が良いのでは?と思う人もいるでしょう。

 

実際、クォーター中心にメニューを組んでいるアスリートもいると聞きます。

 

ただし、私の考えでは、この研究結果をそのまま受け容れるのはちょっと疑問です。

なぜなら、この研究はトレーニング上級者を対象にしているからです。

 

先に結論を言うと、「特別な補強種目として一時的にクォーターを採用するのはいいが、基本はパラレル以上かフル」です。

 

ここからは推測になってしまいますが…おそらく実験に参加した方は、普段から積極的に筋力トレーニングを行っていたはずです。

紹介した論文によると、参加者のフルスクワットの平均値が約130kgでした。

ハーフやクォーターならいざ知らず、フルで130kgはある程度トレーニングを積まないと難しいです。

 

その彼らが、実験でさほどジャンプ力を向上させていなかったとしても、特に不思議はありません。

向上していないというよりは、既に実験開始の時点で、普段のフルスクワットによって向上していた、ととらえるべきでしょう。

 

なにせ論文によると、参加者の実験前のジャンプ力(垂直跳び)の平均値は…なんと70cm台の後半!です。

相当なレベルですね。

ちなみに、プロバスケ最高峰である、NBA選手の平均値が71cmだそうですよ。

 

垂直跳びの平均値が70cm台後半、しかもグループによっては77cmとか…

普段からフルスクワットをはじめ、かなり真面目に筋力トレーニングをしていて、ジャンプ力がここまで向上したと考える方が自然だと思います。

 

だから、16週間という実験の期間内では目立って変化が起きなかったのでしょう。

とはいえ、わずかながら数値自体は伸びています。

 

では、クォーターのグループが大幅にジャンプ力を向上させることができたのは何故か?

 

これもやはり推測になりますが…彼らは、クォータースクワットを普段のトレーニングでそれほど行っていなかったのではないでしょうか。

 

「普段あまりやらない高重量のクォータースクワットが、トレーニング上級者にはスポット的に効いたのでは」というのが私の解釈です。

 

すいませんが次回に続きます。

Yu

Yu 初めまして、Yuと申します。 ベーシックなバーベルトレーニングを中心に、指導いたします。 世の中には高価なマシンが溢れていますが、クラシックなバーベル種目は現在でも最も優れた手法です。 コンパ...

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