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そのスクワット、どこまでしゃがむ?~スクワットの深さについて、深く掘り下げよう⑤~

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さて、前回のスクワットQ&Aの続きです。

 

なぜパッドを使うとデメリットがあるのか?

 

パッドを挟むと、わずかにバーベルが身体から遠ざかります。

重量物が遠ざかるので、「バーベルと身体の重心」も、身体から遠ざかることになります。

 

何も持たない状態だと、人間の重心はへその下ぐらいです。

重いバーベルが背中付近にあることで、「重心」はへそよりもかなり上に来ると思います。

その分だけ、不安定になって身体は動かしにくくなります。

パッドを挟むと、その厚みの分だけ、さらに重心の位置を遠ざけることになります。

 

それに加え、クッション性があるということは、その分だけ安定性も失われます。

 

ふかふかのクッションの上でスクワットをしたい、という人はいないでしょう。

(そういうバランストレーニングをあえて狙う可能性はあります。全くオススメしませんが)

スクワットを安定させるために、靴底のクッション性が全くないリフティングシューズを履く人もいるぐらいです。

 

重心が遠ざかって安定感も減ることが、スクワットにとってデメリットしかないのがお分かりでしょうか。

自分からすすんで、スクワットをやりにくくしています。

 

よほど肩関節の可動域に問題がある人でない限り、適切な助言と指導を受ければ、ほとんど全ての人がバーをパッドなしで担ぐことができます。

だいたい、パッドがないとスクワットが出来ないという人は、我流でずっとやっている場合が多いです。

もしくは、頸椎や肩関節周りに何らかの障害を抱えている人でしょう。

 

高重量を挙げるパワーリフターやウェイトリフターは、むしろパッドを付ける事を嫌がると思います。

ほぼ確実に記録が落ちますから。

 

パッドが唯一役に立ちそうな種目といえば…ヒップスラストぐらいでしょうか。

これは付けてもデメリットは少ないと思います。

スクワットとデッドリフトを補完する、優秀な補助種目です。

 

ただ、適切なバーの担ぎ方は、残念ながら大手ジムなどではまず教えてくれません。

知識のあるインストラクターもいるはずですが…迷惑行為やマナー違反ならいざ知らず、最近では勝手にやり方を「教えない」のが良識とされています。

(いわゆる「教えたがりおじさん」の問題ですね)

 

何も知らず、見よう見まねでスクワットを行った人が、「痛い!」となる。

そして、「痛いから何とかして!」と言われて、ジム側はとりあえずパッドを備品として置く。

 

どこのジムにも置いてあるので、「使うのが当たり前」という状況ができあがってしまう。

おそらくは、こういう背景なのだと思います。

 

これから筋トレを始めようという人も、あまり積極的に指導を受けようとはしません。

テニスやダンスを独学で始める人はいないと思いますが…筋トレだけはなぜか「教わらなくてもできる」と思いがちです。

 

ただ、そういう我流のやり方でトップレベルの結果を出す人もいるので、そこが難しいです。

プロやトップアスリートの中にも、パッド付きでスクワットする人はザラに見かけます。

 

とはいえ、今はYoutubeなどで簡単に知識が得られます。

スクワットの良質な動画もたくさんありますよ。

もちろん無料です。

 

でも、逆にダメな動画も多いですね…これはネット社会の弊害でしょうか。

良質な情報が、ガラクタの山に埋もれてしまうという。

検索上位が良い情報とは限らないのが、何とも皮肉です。

 

あるいは、ジムでパッドなしの高重量スクワットを挙げる人を見かけたら、思い切ってやり方を聞いてみましょう。

多分、喜んで色々教えてくれるでしょう。

(ただし、狙ってやってる人は別として、ハーフかクォーターしかやらない人には聞かない方がいいと思います)

 

でも、そのままキツい追い込みトレーニングが始まっても責任は負えませんので…

 

それでは次回に続きます。

Yu

Yu 初めまして、Yuと申します。 ベーシックなバーベルトレーニングを中心に、指導いたします。 世の中には高価なマシンが溢れていますが、クラシックなバーベル種目は現在でも最も優れた手法です。 コンパ...

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