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なぜ筋トレで「追い込む」のはダメなのか? ~トータルボリュームを意識する③~

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さて、前回の続きです。

週辺りのトータルボリュームを最大化することを考えると、おのずと週に複数日、全身を鍛えるという方法に落ち着くという話でした。

 

それでは、ここから予想される疑問、質問に答えましょう。

 

なぜ、「追い込み/分割」でデカい人が存在するのか?です。

 

これには色々な可能性が考えられます。

 

①実は追い込んでいない

単純な話です。疲労というのは、かなり主観的な現象でもあります。

本人は追い込めているつもりでも、実はまだ余裕がある、という可能性です。この場合、回復に問題がないので成長できます。

 

②回復力が極端に強い

人の能力には個人差があります。

今まで説明してきた事は、基本的に統計的な知見にもとづいています。

統計的ということは、必然的に「大多数である普通の人ほど、当てはまりやすい」ということです。

 

逆に、極端に平均から外れる人は、当てはまらない可能性が高まります。

遺伝的才能に溢れていて、回復力が常人を大きく超えている人もこの世には存在します。

そうした人は、「オーバーワーク」に陥ることがありません。

どんなにどぎついトレーニングをしても、きっちり回復します。

 

基本的に、世の中のトップアスリートやものすごくデカい人には、この「極端な人」が多いです。

こうした人は、ハッキリ言ってどんな方法論だろうと結果を残します。

 

このことが、我々をトレーニング科学の成果から遠ざけます。

規格外の人がエビデンスをあっさりひっくり返してしまうので、そのインパクトが強くて合理的な判断ができなくなります。

 

③回復力を強化している

これは②と似ているのですが…

世の中には、ある種の薬物を使用して、回復力を極端に高めている人がいます。

 

その人には、やはりオーバーワークというものがありません。

 

悲しい話ですが、これは事実です。

スポーツの世界では、だいたい70年代か80年代ぐらいから、禁止薬物の問題が常につきまとっています。

中には「ほとんど皆が使っているので、そもそも使用しないと同じ土俵にすら立てない」という分野もあると聞きます。

 

ちなみに筋トレの世界では、一応どの競技団体も原則「ドラッグフリー」を謳っています。

(ドラッグを使わないという意味で、ドラッグの使用が自由という意味ではありません。念のため)

ただ、ドーピングチェックをどれだけ厳格にやっているかで、その姿勢はおのずと分かってしまいます。

 

ただ禁止を謳っているだけの団体は問題外で、実は「大会当日か直前に検査を行っています」という団体もダメです。

直前だけ薬物を抜いて、検査を回避することができてしまいます。

 

だからこそ、オリンピック競技などは抜き打ち検査が当たり前で、トップ選手は常に居場所を関係機関に報告する義務すらあったりします。

 

残念なことに、ボディビルの世界最高峰とされる某大会は、かなりグレー、ほとんどクロだとされています。

そこで活躍するトップの選手は、それはもう凄まじい追い込みトレーニングを行うようです。

 

その映像はYouTubeなどで簡単に見れるので、「やっぱり追い込みが最強じゃん!」という信念がより強まってしまうと思います。

 

一応ことわっておきますが、この記事は追い込みや分割を完全否定するものではありません。

実際に成果が出ているなら、それは有効な手法です。

ただ、どうやら現状の最適解ではなさそうだ、というのがこの記事の主張したいことです。

Yu

Yu 初めまして、Yuと申します。 ベーシックなバーベルトレーニングを中心に、指導いたします。 世の中には高価なマシンが溢れていますが、クラシックなバーベル種目は現在でも最も優れた手法です。 コンパ...

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