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ベンチプレス事故で、男性が一時意識不明に…ついついやりがちなジムでの危険行為

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 先日、熊本市のフィットネスジムでベンチプレスをしていた18歳の男性が重さ100キロのバーベルに首を挟まれ、一時意識不明の重体に。男性はセーフティをつけておらず、ジムに従業員もいなかったが、異変に気づいた別の客の通報で病院に運ばれ、一命を取り留めた。

「自分は絶対に大丈夫」という慢心や、「胸より先にセーフティに当たってしまうから」という理由でセーフティを外してベンチプレスをする人も少なくないが、たとえウォームアップだとしても、何があるかわからない。今回は運よくほかのトレーニーに気づいてもらえたが、最悪、死亡事故につながることもありえる。一人でベンチプレスをする際は、面倒でも必ずセーフティをつけよう。

 そのほか、大事故につながりかねないジムでの危険行為をまとめた記事を再掲載する。この機会に、ぜひ一度、自分の行動を振り返ってみてほしい。

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(初出:2021年6月1日)

 ジムでのケガや事故の多くは、トレーニングの慣れからくる気の緩みや不注意が原因といわれています。「自分は大丈夫」という慢心が、取り返しのつかない事態を引き起こすことも…。そんなジムでの危険行為を、パーソナルトレーナーの木暮淳一さんに解説してもらいました。

 

①セーフティーバーを設置しない

 トレーニーに大人気のベンチプレスですが、事故が起きやすい種目でもあります。

「セーフティーバーがあると胸につく前にバーが当たってしまい、最大可動域で出来なくなってしまうから」と設置しない人もいますが、一人でベンチプレスをしていてつぶれても、なかなか周囲には気づいてもらえません。また、そのまま失神してしまう、というケースもあります。

 そのほか、手がすべって突然バーベルが落下したり、ラックに戻すときに空振りしてバーベルが落ちる、といったパターンも。バーベルの重みで胸や首、顔を押しつぶされ、大ケガや死亡事故につながる恐れがあります。

スクワットでは、ガラパゴスケータイのように二つ折りになってしまうこともあります。
周りの人にとっても、バーベルが傾いて当ってしまわないか、そのままガラスなどに当たって割れないか不安になります。

 セーフティーバーを設置することで、ほとんどの事故は防げます。安心して全力を出すことができ、また周囲の人も安心してトレーニングができます。

 

②バーベルにカラーを付けない

 バーベルにカラーをつけないと、フォームが崩れた時にプレートが滑って落ちてしまうことがあります。

 その場合、自分がケガをするだけでなく、近くにいる人にプレートやバーベルが当たってしまう可能性も。

 また、どんなにフォームがきれいで筋トレの経験が長い人でも、限界に近い重さや限界近い回数を行うと、フォームは崩れてしまうものです。

 海外のコーチの話では、大体90%1RM以上の重量になると、どんな人でも何かしらのフォームの崩れが起きてしまうといわれています。

 セーフティーバーと同様、自分と周りの人の安全のために、カラーは必ずつけましょう。

 

③ダンベルをポイッと床に落とす

 YouTubeで海外のボディビルダーがダンベルをポイっと床に投げ落とす場面をまねて、同じようにダンベルを落とす人がいます。

 しかし、ダンベルを勢いよく落とすと、跳ね返って飛んでしまうことがあります。

 そのダンベルが、自分やパートナーの足に乗っかってケガをしてしまったり、ベンチ台や鏡に当たって破損させてしまう危険性もあります。

 また、周りの人も音にびっくりして筋トレに集中できなくなってしまいます。

 多くの人が利用するジムやスポーツクラブでは迷惑行為でもあるので、なるべく音を出さないよう、丁寧に扱いましょう。

 

④筋トレ中の人のそばで、大声でおしゃべりする

 特にスクワットなど高重量のトレーニングをして興奮している時は、近くでおしゃべりをしている人がいると、集中力を乱されやすくなってしまいます。

 心の乱れはフォームの乱れにつながり、ケガをしやすくなってしまいます。

 また、筋トレ中に自分の使用しているラックにプレートを戻しに来られるのも、結構気になります。

 知り合いに会うと、ついついおしゃべりしたくなってしまうのもわかります。

 しかし、ジムでの筋トレは、映画館で映画を見ているようなもの。自分の世界に入って映画を見ている人の邪魔をしないよう、気遣いの心をお忘れなく。

 

⑤良いところを見せたいと思って見栄を張る

 10年ほど前、「マッスル&フィットネス」(現在は休刊)という雑誌に、“女性に見られていると男性のベンチプレスの回数がいつもより多くなった”というような研究がありました。

 新記録が出るのは良いことですが、ついつい頑張りすぎて筋肉や関節を痛めてしまうこともあります。

 部活仲間や職場仲間と一緒に筋トレをする場面では、後輩にいいところを見せようとしたとき。あるいは、隣に自分と同じくらいの重量で筋トレをしている人がいて、対抗意識が芽生えたとき。

 いつも以上に無理をしてしまってケガをしてしまったり、疲労がたまってその後のトレーニング時のケガにつながってしまうこともあります。

 

まとめ

 いかがでしたか? 「最近、トレーニング慣れてきたな」という方は、今一度、ご自身の行動を振り返って、当てはまることがないかチェックしてみてください。

 筋トレは自分の心が敵になることがあります。ケガをしないよう、冷静と情熱を持ってトレーニングを行いましょう。

●木暮淳一(きぐれ・じゅんいち)
埼玉県川口市のジムを中心に、都内の個室ジムシェア施設やご自宅に出張パーソナルトレーナーとして活動中。専門学校の講師・「キレを高める筋トレセミナー」も開催。『スポーツのキレが3倍上がる筋トレ術: 筋トレで足が速くなる人・ならない人の違いとは』がKindleにて発売中。保有資格/NSCA-CSCS、小・中・高等学校教諭第一種免許「保健体育」。
https://kigure-trainer.com/

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