ランニングは朝と夜、どっちがいい?
忙しい日々を送る中で、市民ランナーは走る時間をなんとか作り出してトレーニングしています。
僕もその一人です。
昼間は休日しか走れないので、日々のトレーニングは以下のように二択になるランナーが多いと思います。
「朝、仕事前に走る」
「夜、仕事終わりに走る」
これを読んでいる皆さんは朝ラン派ですか?
それとも、夜ラン派ですか?
今回はそれぞれのメリットについて考えてみたいと思います。
目次
■朝走ることのメリット
■夜走ることのメリット
■最後に
朝走ることのメリット
朝走ることの一番大きなメリットは、やる気が出るということです。
朝日を浴びると、セロトニンという脳内物質が分泌されます。
このセロトニンは、簡単に言ってしまえば「やる気成分」みたいなものです。
一日をやる気に満ちた一日にできるかどうかは、朝日を浴びてセロトニンを分泌させることができるかできないかで、かなり違ってきます。
ストレスを抱えている方や精神的に落ち込んでいる方は、短い時間でも朝ランをすると効果的です。
また、体内時計がリセットされるため、カラダが活動を開始する準備を始める時間が朝になります。
そのため、一日を終える時も自然と睡眠に入ることもできるというわけです。
ちなみに、朝ランのデメリットはこんなところでしょうか。
・睡眠時間中は断食しているのと同じなのでエネルギー不足の可能性がある
・体内の水分量不足
・前日の就寝時間が遅いと寝不足状態で運動するため故障する可能性がある
脳を活性化させ、一日中精力的に動きたい方は、朝にランニングするのがおすすめです。
夜走ることのメリット
夜走ることのメリットは、なんといってもカラダが動ける状態になっているということです。
そのため、朝ランよりも高負荷のトレーンングをしやすいということが挙げられます。
朝起きて、日中に仕事や勉強などで活動しているので、夜は脳が完全に起きている状態になっています。
そして、少なからずカラダを動かしているので、筋肉や関節は朝の時間帯に比べたら動かしやすい状態になっています。
さらに、成長ホルモンが一番分泌されるのが夜の時間帯です。
成長ホルモンは筋肉を強化してくれます。
その成長ホルモンが分泌される時間帯に運動するのは、ある意味、効果的といえます。
では、夜に走ることのデメリットは何があるでしょうか。
・トレーニングをしすぎると脳が活性化しすぎてしまい、睡眠に影響する
・仕事や勉強の都合で時間が取れない可能性も出てくる
・一日の疲れが出やすい時間にトレーニングをすることになる
このようなことが挙げられます。
短時間で追い込むことで効率的にトレーニングしたい方は夜走るのがおすすめだと思います。
最後に
朝ランも夜ランも、それぞれメリットとデメリットがあります。
自分の生活の中でどこが一番時間が取りやすいのかを考えて、どの時間帯に走るかということを考える必要でしょう。
そして、走る前に必ず自分のカラダの状態をチェックしましょう。
特に「痛みや違和感がないか」「走るためのエネルギー補給と水分補給は大丈夫か」という2点は、どの時間帯でも確認しておくことが重要です。
自分が日々のトレーニングを続けやすい時間帯を見つけ、継続してトレーニングしていければ実力は底上げしていきましょう。
北野 健太郎/Kentaro Kitano
日本陸連ジュニアコーチ/ランニングコーチ。
【効率よく走れれば楽に早く走れる】がモットー。幅広い世代に、長距離のカラダの使い方を中心に教えています。
フルマラソンベスト:2時間58分
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