実は超上級者の種目!? 「ベントオーバーロウ」について
背中の種目と言えば、チンニングやデッドリフト、ベントオーバーローイングと答える人が多いかと思います。
確かにこれらの種目はとても優秀なのですが、背中のトレーニングで1番難しいのはローイング種目です。
今回は、特に難しいベントオーバーローイングの特徴について書いていきます。
・ベントオーバーローイング
ベントオーバーローイングはデッドリフトのように体を傾けていき、傾けた状態をキープしながらバーベルを体へ引き付ける種目です。
体の角度によって効く部位が変わり、
・主に体を傾けて地面と上半身が平行になるような角度でみぞおち付近に引くと、広背筋上部と僧帽筋メイン
・体を起こして脇を締めてバーをヘソ付近に引くようにすると、広背筋メイン
このように使い分けができます。
ジムでやっている人は多いですが、私はこの種目をなぜ基本種目と言うのかわからず、超上級者の種目だと思っています。
この種目はまず体を傾けた状態をキープするのに体力をほとんど持っていかれます。
デッドリフトをやり込んでおり、脊柱起立筋ハムストリング、大臀筋が強い人でない限り、広背筋を鍛えるどころではありません。
普段の仕事で長時間のデスクワークをしている人などは特にこれらの筋肉が硬く、上手く体勢がキープできないため、腰への負担が強くなる傾向があります。
可動域ですが、バーが体に当たってしまい完全収縮できないというデメリットもあります。ストレッチをかけようとすれば腰への負担が増してしまうなんとも中途半端な種目です。
体勢保持が大変なため正しいフォームで行えば高重量は扱えません。
私がオススメするは、高重量の刺激はハーフのデッドリフトでしっかり腕を後ろに引く(肩関節伸展)ように行う。
ストレッチをかけたい場合はワンハンドローイングを選択し、腰の負担を減らすというのがベストではないかと考えています。
今回は基本種目として紹介されるベントオーバーローイングについて書きましたが、個人的に、わざわざやる必要がないのでは、と思っているか種目です。
デメリットが多くなってしまいまいましたが、特に恨みがあるわけではありません(笑)。
背中の日にイマイチ効かないけどベントオーバーローイングは基本種目だから行っているという方は、思い切ってメニューから外し、自分に合った種目を選択してみてはいかがでしょうか。