筋トレの基礎知識、コンパウンドとアイソレーション ~知らないあなたは損をする!?~
さて、今回は筋トレをする上で基礎的な概念である、コンパウンドとアイソレーションについて説明します。
筋トレの種目というのは、大別するとこの2つに分類されます。
この2つはいったい何が違うのか?
まずアイソレーションからです。
「isolation」というのは「孤立」とか「分離」という意味の英単語ですが、一般に筋トレの分野では「単関節種目」とか訳されます。
一番分かりやすいのは「アームカール」がそうです。ダンベルを持って、腕を曲げる。この時、基本的に動いているのは肘の関節だけで、筋肉は二の腕の部分、上腕二頭筋のみに刺激が入ります。
それに対し、コンパウンドは「compound」で、意味は「複合」とか「混合」です。筋トレでは「多関節種目」とか訳されます。
代表的なのは「バーベルスクワット」ですね。バーベルを背中にかつぎ、しゃがんで立ち上がる。その際、脚・背中・腹筋と、たくさんの筋肉に刺激が入ります。股関節と膝関節と、複数の関節が動きますね。
この2つのグループを比べた場合、圧倒的にオススメなのはズバリ、コンパウンド種目です。特に初心者の方は、最低でも1年ぐらいはコンパウンドのみに集中した方が成長が早いです。
なぜそう言えるのか?
それは、単純に「人間は疲労する」からです。
基本的に、人間は元気な状態で筋トレをした方が、得られる効果がより大きいことが知られています。
逆に、疲れてしまうと効率が落ちるんですね。
そう考えると、できるだけ元気なうちに、たくさんの筋肉に刺激を入れてしまえるほうがだんぜんお得です。
また、それに加えアイソレーション種目は時間もかかります。スクワット1種目で刺激できる筋肉を個別に鍛えるとなると、2種目や3種目じゃとても間に合いません。
では、そんなコンパウンド種目にデメリットはあるのか?
残念ながらあります。
まず、単純につらい。
たくさんの筋肉や関節を動員するので、全身運動に近くなります。心肺機能にも負荷がかかるので、体感的に非常につらい。
それから、フォームの習得に少し時間がかかります。
必ず知識のある人に見てもらうか、信頼に値する情報に依拠してください。
大体、ケガする人は自己流です…。
でも、これらのデメリットがかすむぐらい、コンパウンド種目のメリットは大きいです。
シンプル&ハードに鍛えましょう!
では、次回はオススメのコンパウンド種目を紹介していきましょう。