知っておくべきダイエットの本質 その1
皆さんこんにちは!
競輪選手 兼 パーソナルトレーナー&コンディショナーの平岡浩司です。
最近では講師をする際の肩書としてダイエットナビゲーターとも紹介されるようになりました。
ダイエットは現状体型から目標体型までの多面的総合的な手順と道のりが大事であり、それを実行するのは本人である皆様自身なので、皆様をダイエットという目的地まで連れて行く案内人、ナビゲーター役として、とある講演でダイエットナビゲーターと主催者に名付けてもらいました。
というわけで、今日はダイエットナビゲーターとして皆様にダイエットとは何なのか?
ダイエットはどうすれば良いのか?
その本質についてお話ししていきたいと思います。
1、ダイエットの定義、解釈
まずはダイエットの定義について明確にしておきましょう。
英語のDIETと日本語のダイエットは意味合いがかなり違うのを皆さんは知ってますか?
日本語ではダイエット=痩せるが一般的な認識だと思います。
英語のDIETでは健康的な食事という意味合いが一般的な感覚です。
外国製のサプリメントにはほぼ必ずDIETARY SUPPLEMENTと表記されていますが、これは痩せるためのサプリメントではなく、健康補助食品としての表記なので間違えないでくださいね。
私自身、たまに海外のサプリメントショップに直接買いに行くのですが、そこに買い物に来ていた日本の女性観光客らがサプリメントを見て、
「見てみてー これ全部ダイエットサプリって書いてあるよー」
「やっぱダイエット大国はダイエット用のサプリがいっぱいあるんだねー」
「これ買っていって日本帰ったらダイエットしよー」
と、DIETARY SUPPLEMENTと書かれたビタミン剤等を手にして目を輝かせていました。
海外製のDIET GOODs と 日本製のダイエットグッズも意味が違いますよ。
というようなことがあるのですが、ここでは<ダイエット=痩せる>という意味でダイエットと言う言葉を使っていきたいと思います。
が、ここでさらなる認識の違いの問題があります。
健康的=痩せると思っている人が多いことです。
これも間違いです。
痩せることによって、肥満を解消し、健康に繋がるという考えの
《 痩せる ⇒⇒⇒⇒⇒ 健康的 》
つまり、痩せるから結果的に健康になるという考えならOKです。
でも 《 健康 ===イコール=== 痩せる 》ではありません。
例えば
バランスの良い健康的な食事 = 痩せるための食事
ではないし、
健康的な運動 = 痩せるための運動
でもありません。
健康とダイエットは全く別物と考えてください。
もちろん健康度外視でダイエットに取り組むのはダメですが、健康重視をしていたらダイエット効率は下がります。
人類数百万年の歴史の中で人は生き延びるために体脂肪を蓄えるというシステムを身に着けてきたわけです。
人類の歴史においては、
体脂肪を蓄える=健康的、体脂肪を消費する=緊急事態
なわけです。
現代の人類の生活、食習慣は昔とは変わっていても、人間の根本的な生化学システムは変わっていません。
やはりダイエットする、体脂肪を消費するとなれば、身体に負担を与えなければなりません。
その身体への負担を不健康と取るべきかか、ダイエットのための一時的な試練と取るべきかで人によって解釈は変わっています。
健康を保つことと、ダイエットすることはイコールじゃないということです。
実際にあった私の知り合いの女性Aさんの話しです。
Aさんは健康オタク、ダイエットマニアで万年ダイエットをしていました。
テレビや雑誌など話題のありとあらゆる健康法とダイエット法を試しています。
それなのにぽっちゃり体型なんです。
ただそのAさん、私のことは認めてくれているらしく、よく相談はしてくるし、Aさんの友達でダイエットをしたい人など紹介してくれます。
実際に何人も私のお客さんになってくれてダイエットを成功させています。
でも当の本人Aさんは私にアドバイスを求めるものの、それよりも流行りのダイエット方法を自己流にアレンジして実践しているので成果はいつになっても出ません。
あるときAさんは、「昨日見たテレビ番組でモデルさんが話していたダイエット方法を実践するんだ」と宣言してきました。
私もそのテレビ番組を見ていたのですが、すごくスタイルの良いモデル兼女優さんで健康とスタイル維持方法として朝にフルーツとヨーグルトをしっかり食べてますと。
そうすれば腸内環境がよくなり、昼と夜の食事は普通に食べても、あとはたまに少し運動するだけでこのスタイルを維持しています、ということを話していました。
それを実践して「私もモデル体型になるんだ」とAさんは意気込んでいましたが、1か月後全く変わらないぽっちゃり体型で私のところに来ました。
「なんで1カ月もの間しっかりフルーツとヨーグルトを食べ続けたのにスタイル変わらないの? なんで痩せないの?」と
不機嫌な様子で言ってきました。
でも私は「大成功じゃん」と一言。
そのモデルさんは健康のため、スタイル維持のためにその食生活をしていたんでしょ?と。
Aさんも、そのぽっちゃり体型をしっかり維持してて健康も問題ないでしょ?と。
ちゃんと健康を保って、ぽっちゃりスタイルも維持できたんだから成功じゃん!と。
体型をキープすることと、体脂肪を落として痩せるということの区別がついていなかったようですね。
結局、Aさんは昔から手段ばかりを意識しすぎて、目的が分かっていないか勘違いしている状態での、取り組みを続けて来たわけです。
それでいて、私は何をやっても痩せられない体質なんだと、周囲にぼやきながら万年ダイエットをしていたんですね。
痩せられない体質の人などそうはいません。。
最終的にはAさんも心を入れかえ、私の指導をきちんと受けたらすぐに痩せ始めてダイエット完了となりました。
ダイエットにおいての認識や解釈を正しく持つことは、ダイエット成功への一番の近道ですので、正しい情報を正しく理解してください。
ダイエットの手段も何でも良いんです。
手段の活用の仕方と方向性さえ合っていれば、効率の良い悪いはあっても必ず成果は出ます。
2、ダイエットの手段について
認識と解釈の重要性を理解したところで、手段の話しに移りましょう。
大きく分ければダイエットの手段は2つしかありません。
①運動 ②食事管理
この運動の中に
ウェイトトレーニングなどの筋トレ、ランニングなどの有酸素運動、ストレッチ、○○エクササイズ、○○体操、○○メソッド、姿勢改善などがあります。
食事管理としては
カロリー制限、糖質制限、脂質制限、断食、地中海食、スムージー、プロテイン、アミノ酸、吸収阻害サプリメント、○○飲むだけダイエット、○○食べるだけダイエット。
あと、その他として整体やマッサージ、エステなどもあるでしょう。
さらに細かくいうと
ウェイトトレーニングも数え切れないほどのトレーニングメニューがあるし、有酸素運動もウォーキング、水泳、サイクリング、ながら運動等もあるし、いろんなトレーナーやコーチが開発したというエクササイズ、体操、メソッドも数え切れないほどあるし、呼吸法や姿勢の改善からのダイエットのアプローチもあります。
糖質制限も1日の糖質摂取量を200gまでだったり、120gまでだったり、1食あたり20g以下であったり、断食をする期間の違いなども様々あります。
さあ、ダイエット手段はいっぱいあります。
これらの手段を組み合わせれば、無限のダイエットメニューを作成することができますよ。
*皆さんは何をしますか?
*何をしたいですか?
*何の組み合わせがあなたの現状に合うと思いますか?
*何の組み合わせがあなたの目的に合うと思いますか?
*何の組み合わせがあなたの体質に合うと思いますか?
*何の組み合わせがあなたの生活習慣に合いますか?
*何の組み合わせをどのタイミングで行いますか?
*何の組み合わせを1日単位でどう取り入れますか?
*何の組み合わせを週単位でどう取り入れますか?
*何の組み合わせを月単位でどう取り入れますか?
*整体やマッサージの必要性はありますか?
ダイエットはダイエットに良さそうなことを闇雲にやっても効果は出ません。
ダイエットは人それぞれに合わせて手段、組み合わせ、タイミング、短中長期計画を考えなければなりません。
ダイエットは旅と一緒です。
今いる場所から、遠く離れた目的地に到達するという旅と一緒です。
目的地に向かうには交通手段、行先、乗り継ぎ、タイミング、期限、方向などが重要となります。
飛行機、新幹線、船、高速バス、車、自転車、徒歩。
どこに向かって、どこまで行って、どこで乗り換え、どこで乗り継ぐか。
乗り継ぎの際に時間に余裕があるのか、急がなければ間に合わないのか。
歩くなら、どのルートをどのくらいの速さで歩くか。
分かれ道があったらどっちに進むか
過酷だけど短い道か、楽だけど遠回りする道か。
これらを着実にクリアしていった先に目的地への到達があります。
どこかで間違えて、自分の居場所や目的地を見失ったら到達できません。
そして大まかな目的地は一緒でも、本当のゴールの場所はそれぞれ少し違うでしょう。
ダイエットという目的地は一緒でも、ただ普通に痩せられれば良いのか、細マッチョになりたいのか、スリムになりたいのか、でゴールは少し変わります。
今の自分にはどの手段が必要か。
海を渡りたいなら飛行機か船しか手段はありません。
そこを新幹線や車でどうにか海を渡ろうと思っても、先へは進めず止まってしまいます。
逆に車でなければ、新幹線でなければ進めない状況もあるでしょう。
歩くときも、急がなければいけないとき、焦ってはいけないとき、あるでしょう。
ダイエットも今の状態から目的達成までの状況は、進めていくうちにどんどん変わっていきます。
必要に応じて手段や方向性の組み合わせを変えて行く必要があります。
【ダイエットには○○が一番良い】
一概にこんなことは言えません。
人によって、目的によって、体質によって、状況によって、進捗具合によって
一番いい手段の組み合わせは変わってきます。
これらの考えを理解すれば、テレビや雑誌のダイエット情報を鵜呑みにすることなどなく、自分のダイエットのために何が必要かが自然と分かってくるはずです。
自分の現状を把握し、自分の課題を見つけ、自分は何をすべきか、課題をクリアしたら、また現状を把握し、新たな課題を見つけ、やるべきことをする。
この繰り返しを確実に行っていけば、嫌でもダイエットは達成できてしまいますよ。
ただそれが一般の人にはなかなか難しい。
だからこそ専門家に見てもらい、正しく導いてもらうことがダイエットへの確実な早い道のりだと思います。
ここで専門家という言葉が出てきましたね。
この専門家というのもやっかいなんです。
栄養士は栄養学の専門家でダイエットの専門家ではありません。
トレーナーもボディメイク、パフォーマンス、コンディショニングの専門であってもダイエットに詳しいとは限りません。
整体師やマッサージ師などもダイエット効果などと宣伝文句にしていても、整体、マッサージの専門家なので、総合的なダイエット指導の知識があるかは分かりません。
でもダイエットというだけで需要は高まるので、ビジネスとして多くの専門家がダイエット指導を売りしています。
このあたりも、掘り下げて書きたいのですが、それは次回にします。
次回は 知っておくべきダイエットの本質 その2として
【ダイエットビジネスに騙されるな】
【脳と心理とダイエットの関係】
など書いていこうと思います。
ダイエットを含め身体に関する相談がある方はご連絡ください。
☆競輪選手 ☆パーソナルトレーナー&コンディショナー ☆ダイエットナビゲーター
平岡浩司
http://www.facebook.com/koji.hiraoka.37/